ヘルニア外来のご案内

鼠径ヘルニアとは
 「ヘルニア」とは、体の一部が通常の位置からはみ出た状態を言います。
腸はお腹の膜と壁に包まれていますが、足の付け根近くにはこの壁が弱くなる所があります。風船を握りこんだ時に弱い所がポコッと飛び出るように、ここから腸がはみ出るのが「鼠径ヘルニア」です。脱腸とも言います。
それ以外にも、おへそから腸が出る「へそヘルニア」、閉鎖孔という骨盤の孔に腸がはまり込む「閉鎖孔ヘルニア」、手術をした傷から腸が出る「腹壁瘢痕ヘルニア」、横隔膜が弱くなって食道や胃が胸の中にはみ出る「食道裂孔ヘルニア」、椎間板がはみ出る「椎間板ヘルニア」(これは整形外科で治療しています。)などがあります。
ヘルニアといっても色々な種類があるので、迷われたら「ヘルニア外来」にお越しください。

鼠径ヘルニアに対する手術
 弱くなったお腹の壁は補強する必要があります。
方法としては周囲の強い組織を引っ張ってきて補強する方法と、メッシュ(人工の膜)で補強する方法があり、後者がよく行われています。
このメッシュで補強する方法にも大きく分けて2つあり、お腹の外から補強する方法と、お腹の中から補強する方法(腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術)があります。

腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術
 当院では、腹腔鏡を用いて、お腹の中からメッシュで補強する方法を積極的に行っています。術後の痛みが少なく、早く退院できるというメリットがあるからです。この場合は全身麻酔となります。
ただし、患者様それぞれのリスクや希望に合わせて、手術方法や麻酔方法の選択はできます。

外来受診から入院、手術、退院、その後の外来診察までの流れ
 思い当たる症状があれば、ご遠慮なく「ヘルニア外来」にお越し頂き、ご相談ください。
もし、手術にご納得頂いた場合には、レントゲンや採血などの術前検査を行います。その後、手術日を決め、手術の説明をさせて頂いた上で、同意書にサインをご記入いただきます。手術は通常2~3時間で終了し、術後3日程度で退院可能な方がほとんどです。退院後は、外来で診察させていただきます。